日陰でも育つハーブリスト
日当たりの良い場所がなくても、ハーブは楽しめます。ここでは、比較的日陰に強く、室内や日陰の庭でも育てやすいハーブを厳選してご紹介します。それぞれのハーブの特徴や育て方のポイント、活用法についても詳しく解説します。
ミント (Mentha spp.)
ミントは非常に丈夫で、半日陰でもよく育ちます。種類も豊富で、ペパーミント、スペアミント、アップルミントなど、それぞれに異なる香りや風味があります。繁殖力も旺盛なので、地植えの場合は他の植物のスペースを奪わないように注意が必要です。鉢植えで育てるのがおすすめです。
育て方のポイント
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。特に夏場は乾燥しやすいので注意しましょう。
- 土:水はけの良い培養土を使用します。
- 日当たり:半日陰を好みます。直射日光が強すぎると葉焼けすることがあります。
- 増やし方:挿し木や株分けで簡単に増やすことができます。
活用法
お茶やモヒートなどのドリンク、デザートの飾り、サラダの風味付け、虫除け効果も期待できます。
パセリ (Petroselinum crispum)
パセリは、涼しい気候を好み、半日陰でも十分育ちます。品種には、縮緬パセリ(カールパセリ)とイタリアンパセリ(フラットパセリ)があり、それぞれ食感や香りが異なります。
育て方のポイント
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥に弱いので、こまめな水やりが大切です。
- 土:水はけと保水性のバランスが良い土壌を好みます。
- 日当たり:半日陰を好みます。西日の強い場所は避けた方が良いでしょう。
- 収穫:外側の葉から順に摘み取っていきます。
活用法
彩りや風味付けに、炒め物、スープ、ソース、サラダ、 garnish など、幅広い料理に使えます。
チャイブ (Allium schoenoprasum)
チャイブは、ネギの仲間で、細長く青々とした葉が特徴です。比較的日陰に強く、育てやすいハーブです。花も美しく、食用にもなります。
育て方のポイント
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
- 土:水はけの良い土壌を好みます。
- 日当たり:半日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所の方が葉の生育は良くなります。
- 収穫:根元から2〜3cm残して葉を刈り取ります。
活用法
刻んでサラダ、スープ、卵料理、パスタなどに添えると、彩りと上品なネギの風味が加わります。花もサラダの彩りに使えます。
イタリアンパセリ (Petroselinum crispum var. neapolitanum)
前述のパセリの品種ですが、特にイタリアンパセリは、縮緬パセリよりも葉が平たく、香りが強いのが特徴です。半日陰でもよく育ちます。
育て方のポイント
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
- 土:水はけの良い、肥沃な土壌を好みます。
- 日当たり:半日陰を好みます。
- 収穫:外側の葉から順に摘み取ります。
活用法
生のまま刻んで、パスタ、ピザ、魚料理、肉料理などに散らすと、本格的なイタリアン風の味わいになります。
レモンバーム (Melissa officinalis)
レモンバームは、レモンのような爽やかな香りが特徴で、リラックス効果があると言われています。半日陰でもよく育ち、比較的丈夫です。
育て方のポイント
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
- 土:水はけの良い、肥沃な土壌を好みます。
- 日当たり:半日陰を好みます。
- 収穫:葉や茎を摘み取ります。
活用法
ハーブティーにしてリラックスタイムに、レモネードやデザートの風味付け、サラダのアクセントなど。
ワイルドストロベリー (Fragaria vesca)
ワイルドストロベリーは、食用になる小さな実をつけます。日陰でも育ちますが、実をつけるにはある程度の光が必要です。日陰の場合は、日当たりの良い場所よりも若干控えめに実をつけることがあります。
育て方のポイント
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
- 土:水はけの良い、有機質の多い土壌を好みます。
- 日当たり:半日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所の方が花や実つきが良くなります。
- ランナー:ランナー(匍匐枝)が出て増えていきます。
活用法
そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトやアイスクリームのトッピング、ジャムなどに。
ディル (Anethum graveolens)
ディルは、フェンネルに似た繊細な葉と、爽やかな香りが特徴です。比較的日陰に強く、育てやすいハーブです。
育て方のポイント
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
- 土:水はけの良い、肥沃な土壌を好みます。
- 日当たり:半日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所の方が生育は旺盛になります。
- 支柱:背が高くなるので、必要に応じて支柱を立てます。
活用法
魚料理(特にサーモン)、サラダ、ドレッシング、ピクルス、ソースなどに。
コリアンダー (Coriandrum sativum)
コリアンダー(パクチー)は、独特の香りが特徴です。暑さにやや弱いですが、半日陰であれば比較的育てやすく、真夏でも葉の展開が期待できます。
育て方のポイント
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
- 土:水はけの良い、肥沃な土壌を好みます。
- 日当たり:半日陰を好みます。
- 種まき:発芽には温度が必要なので、時期を選んで種をまきます。
活用法
エスニック料理、サラダ、スープ、薬味として。
ルバーブ (Rheum rhabarbarum)
ルバーブは、食用にするのは葉柄の部分で、独特の酸味があります。比較的日陰に強く、一度植えれば毎年収穫できる多年草です。
育て方のポイント
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
- 土:水はけと保水性のバランスが良い、肥沃な土壌を好みます。
- 日当たり:半日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所の方が葉柄の生育は良くなります。
- 葉:葉にはシュウ酸が含まれており、食用には適しません。
活用法
ジャム、パイ、コンポート、スムージーなどに。砂糖で煮詰めて酸味を和らげて使用します。
その他日陰で育てやすいハーブ
上記以外にも、日陰に比較的強いハーブはいくつかあります。
- シソ (Perilla frutescens var. crispa):日本のハーブで、日陰でもよく育ちます。
- タイム (Thymus spp.):種類によっては半日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所を好むものが多いです。
- オレガノ (Origanum vulgare):こちらも日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でもある程度は育ちます。
日陰でハーブを育てる際の注意点
日陰でハーブを育てる場合、いくつか注意しておきたい点があります。
日照不足による生育不良
ハーブの種類によっては、日照不足が続くと葉の色が悪くなったり、香りが弱くなったり、生育が鈍ったりすることがあります。特に、香りの強いハーブや、花や実を楽しむハーブは、ある程度の光が必要です。
風通し
日陰は湿気がこもりやすく、風通しが悪くなりがちです。風通しが悪いと、病害虫が発生しやすくなるため、定期的に葉の茂りを軽く剪定して風通しを良くしたり、鉢植えの場合は置き場所を工夫したりすることが大切です。
水やりの頻度
日陰は土の乾きが遅いため、水やりの頻度を間違えると根腐れを起こす可能性があります。土の表面が乾いてから水を与えるようにし、水のやりすぎには十分注意しましょう。
土壌の選択
日陰では、水はけが悪くなりがちなので、水はけの良い培養土を選ぶことが重要です。必要に応じて、パーライトや川砂などを混ぜて水はけを改善しましょう。
まとめ
日陰でも楽しめるハーブは意外と多く、種類を選べば、日当たりの良い場所がなくても、自宅でフレッシュなハーブを育てることができます。今回ご紹介したハーブは、比較的育てやすく、様々な料理やリラクゼーションに活用できるものばかりです。ご自身の環境に合わせて、お好みのハーブを選んで、ハーブのある暮らしを楽しんでみてください。
