マリーゴールド:食べられる花、カレンデュラの効能

ハーブ情報

マリーゴールド(カレンデュラ)について

マリーゴールドは、その鮮やかなオレンジ色や黄色の花びらで、私たちの目を楽しませてくれるだけでなく、古くから薬用植物としても利用されてきたハーブです。一般的に「マリーゴールド」と呼ばれるものには、アフリカンマリーゴールド(Tagetes erecta)とフレンチマリーゴールド(Tagetes patula)がありますが、食用や薬用として利用されるのは主にカレンデュラ(Calendula officinalis)と呼ばれるキンセンカ属の植物です。カレンデュラは、その薬効の高さから「ハーブの女王」とも呼ばれることがあります。

カレンデュラとは?

カレンデュラは、キク科キンセンカ属の多年草または一年草です。原産地は南ヨーロッパや地中海沿岸地域とされていますが、現在では世界中で栽培されています。その名前「Calendula」は、ラテン語の「kalendae」(月の初め)に由来しており、一年を通して花を咲かせることから名付けられたと言われています。鮮やかな花びらは、料理に彩りを添えるだけでなく、古くから様々な効能を持つハーブとして重宝されてきました。

食用としてのカレンデュラ

カレンデュラの花びらは、食用としても利用されます。その鮮やかな色は、サラダやスープ、パスタ、米料理などに加えることで、見た目を華やかにしてくれます。ほんのりとした苦味とスパイシーな風味があり、料理のアクセントにもなります。また、乾燥させた花びらをハーブティーとして楽しむこともできます。

食用にする際の注意点

食用としてカレンデュラを利用する際には、いくつか注意点があります。まず、園芸品種のマリーゴールド(アフリカンマリーゴールドやフレンチマリーゴールド)は、食用には適さない場合があるため、食用として販売されているカレンデュラを選ぶことが重要です。また、無農薬で栽培されたものを選ぶようにしましょう。アレルギー体質の方や、妊娠中・授乳中の方は、念のため専門家にご相談ください。

カレンデュラの主な効能

カレンデュラには、古くから伝わる様々な薬効があります。その中でも特に注目されているのは、抗炎症作用、抗菌作用、そして創傷治癒促進作用です。これらの効能は、主に花びらに含まれるフラボノイド、サポゲニン、トリテルペノイドなどの有効成分によるものと考えられています。

1. 抗炎症作用

カレンデュラに含まれる成分は、体内の炎症を抑える効果が期待できます。このため、内服することで胃炎や胃潰瘍などの消化器系の炎症を和らげたり、外用として皮膚の炎症を鎮めたりするのに役立ちます。例えば、皮膚のかぶれ、湿疹、虫刺されなどによる炎症に、カレンデュラオイルや軟膏が利用されることがあります。

2. 抗菌・抗ウイルス作用

カレンデュラは、細菌やウイルスの増殖を抑える効果も報告されています。このため、口内炎や喉の痛みに、カレンデュラのお茶でうがいをすることが効果的とされています。また、軽度の感染症の緩和にも役立つ可能性があります。

3. 創傷治癒促進作用

カレンデュラは、傷の治りを早める効果でも知られています。皮膚の再生を促し、組織の修復を助ける作用があるため、切り傷、擦り傷、火傷などの処置に利用されてきました。カレンデュラオイルや軟膏は、傷口を保護し、感染を防ぎながら治癒を促進するのに役立ちます。また、皮膚の弾力性を保ち、肌荒れを防ぐ効果も期待できるため、スキンケア製品にも配合されることがあります。

4. 抗酸化作用

カレンデュラに含まれるフラボノイドなどの成分は、強力な抗酸化作用を持っています。抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素を除去する働きのことです。活性酸素は、細胞を傷つけ、老化や様々な病気の原因になると考えられています。カレンデュラを摂取することで、これらの活性酸素から体を守り、健康維持に貢献する可能性があります。

5. その他の効能

上記以外にも、カレンデュラには以下のような効能が期待されています。

  • 免疫力の向上: 体の抵抗力を高め、病気にかかりにくい体づくりをサポートする可能性があります。
  • 生理痛の緩和: 女性特有の悩みに効果があると言われ、生理痛やPMS(月経前症候群)の緩和に役立つ可能性があります。
  • デトックス効果: 体内の老廃物の排出を助け、デトックス効果が期待できます。
  • 肝臓の保護: 肝臓の働きを助け、解毒作用をサポートする可能性があります。

カレンデュラの利用方法

カレンデュラは、様々な方法で利用することができます。ご自身の目的に合わせて、最適な方法を選んでみてください。

1. ハーブティー

最も手軽で一般的な利用方法です。乾燥させたカレンデュラの花びらを、お湯で煮出して飲みます。ほんのりとした甘みとハーブの香りが楽しめます。リラックス効果や消化促進効果が期待できます。

2. カレンデュラオイル・軟膏

カレンデュラの花びらをキャリアオイル(オリーブオイルやホホバオイルなど)に漬け込み、成分を抽出したものがカレンデュラオイルです。このオイルを基にして、さらに蜜蝋などを加えて練り上げたものがカレンデュラ軟膏です。皮膚のトラブルに直接塗布することで、その効能を発揮します。

3. 料理への活用

前述のように、花びらはサラダやスープ、米料理などに彩りとして加えることができます。また、乾燥させた花びらを粉末にして、ハーブソルトに混ぜるのもおすすめです。

4. 入浴剤

お風呂にカレンデュラの花びらを浮かべることで、リラックス効果や皮膚のケア効果が期待できます。お湯に成分が溶け出し、肌に優しい入浴を楽しめます。

まとめ

マリーゴールド、特にカレンデュラは、その美しい花姿だけでなく、古くから伝わる薬効によって、私たちの健康と美容をサポートしてくれる貴重なハーブです。抗炎症作用、抗菌作用、創傷治癒促進作用、抗酸化作用など、多岐にわたる効能を持ち、ハーブティーやオイル、料理など、様々な形で生活に取り入れることができます。食用や薬用として利用する際には、必ず食用・薬用として流通しているカレンデュラを選び、安全に配慮して利用することが大切です。健康維持や美容のために、カレンデュラを上手に活用してみてはいかがでしょうか。