- 3月 19, 2025
ストエカスラベンダー(学名:Lavandula stoechas)は、地中海沿岸原産のシソ科ラバンデュラ属の常緑小低木です。一般的なラベンダーとは異なる独特な花の形と香りが特徴で、ハーブとして様々な用途で利用されています。
ストエカスラベンダーの主な特徴
草丈: 30cm~1m程度
葉: 細長い銀緑色の葉で、強い芳香があります。
花: 春から初夏にかけて、紫色の花穂の先端に、うさぎの耳のような苞(ほう)をつけます。
この苞がストエカスラベンダーの大きな特徴です。
香り: カンファー調の強い香りが特徴で、一般的なラベンダーよりもスパイシーで刺激的な香りです。
耐暑性: 比較的耐暑性が強く、日本の高温多湿な気候でも育てやすい品種です。
利用部位: 花、葉、茎
利用方法: ハーブティー、ポプリ、アロマテラピー、入浴剤、防虫剤、料理、庭植え、ドライフラワー
ストエカスラベンダーの効能・効果
ストエカスラベンダーは、リラックス効果、抗菌作用、防虫効果など、様々な効能・効果があると言われています。
リラックス効果: 香りには、神経を鎮静させる効果があり、ストレスや不安を和らげ、リラックス効果をもたらします。
抗菌作用: 抗菌作用があり、風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。
鎮痛作用: 痛みを和らげる効果があり、頭痛や筋肉痛の緩和に役立つと言われています。
防虫効果: 独特の香りは、虫除け効果があり、蚊や蛾などの害虫を寄せ付けません。
殺菌作用: 殺菌作用があり、傷口の消毒やニキビの炎症を抑える効果が期待できます。
消化促進作用: 消化を助ける効果があり、食欲不振や消化不良の改善に役立ちます。
ストエカスラベンダーの利用方法
ハーブティー: 乾燥させた花穂をティーポットに入れ、熱湯を注いで数分蒸らして飲みます。リラックス効果や安眠効果が期待できます。ただし、香りが強いので、少量から試すようにしましょう。
ポプリ: 乾燥させた花や葉をポプリとして利用し、香りを楽しむことができます。防虫効果も期待できます。
アロマテラピー: 精油をアロマディフューザーなどで焚いて、香りを楽しむことができます。リラックス効果や精神安定効果が期待できます。
入浴剤: 乾燥させた花や葉を布袋に入れ、浴槽に入れて入浴します。血行促進効果やリラックス効果が期待できます。
防虫剤: 乾燥させた花や葉をタンスやクローゼットに入れて、防虫剤として利用します。
料理: 肉料理の風味付けや、焼き菓子などに利用できます。ただし、香りが強いので、少量から試すようにしましょう。
庭植え: 花壇やプランターに植えて、観賞用として楽しむことができます。
ドライフラワー: 花穂を乾燥させて、ドライフラワーとして楽しむことができます。
ストエカスラベンダーの栽培
ストエカスラベンダーは、比較的育てやすいハーブです。
日当たり: 日当たりの良い場所を好みます。
水やり: 乾燥に強いので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。過湿には弱いので、水のやりすぎに注意しましょう。
土壌: 水はけの良いアルカリ性の土壌を好みます。
肥料: 肥料はあまり必要ありません。与える場合は、春と秋に緩効性肥料を少量与えます。
剪定: 花が終わったら、花穂を切り戻します。また、株が込み合ってきたら、適宜剪定を行います。
増やし方: 種まき、挿し木
連作障害: 連作障害を起こしやすいので、同じ場所での栽培は避けるようにしましょう。
注意点
妊娠中の方や授乳中の方は、ストエカスラベンダーの使用を控えるようにしてください。
キク科アレルギーの方は、ストエカスラベンダーの使用を避けてください。
香りが強いので、少量から試すように
高血圧の方やてんかんをお持ちの方は、ストエカスラベンダーの使用について医師に相談してください。
精油を直接肌につけることは避け、キャリアオイルで希釈してから使用してください。
ストエカスラベンダーと他のラベンダーとの違い
ストエカスラベンダーは、一般的なラベンダー(例えば、アングスティフォリア系ラベンダー)と比べて、以下のような違いがあります。
花の形: 先端に特徴的な苞がある。
香り: よりスパイシーでカンファー調が強い。
耐暑性: 一般的なラベンダーよりも耐暑性が高い。
成分: 精油に含まれる成分の組成が異なる。
ストエカスラベンダーの品種
ストエカスラベンダーには、いくつかの品種があります。
シルバーアヌーク: 銀葉が美しい品種。
リトルビー: コンパクトな矮性品種。
プロテア: 苞が大きく、花色も濃い品種。
まとめ
ストエカスラベンダーは、独特な花の形と香りが魅力的なハーブです。リラックス効果や防虫効果など、様々な効能があり、庭植えやアロマテラピーなど、様々な用途で楽しむことができます。
栽培も比較的容易なので、ぜひ、ストエカスラベンダーを生活に取り入れてみてください