ハーブティ・アニスヒソップの成分と特徴・歴史
ハーブティ・アニスヒソップの成分
主成分: ピノカンフェン
ヒソップの主な成分は、ケトン類のカンファー、モノテルペン炭化水素類のピネン、酸化物類の1,8シネオールです。
ピネンは、痛みをやわらげ、炎症を抑える効果があります。またカンファーは肺や気管支などの呼吸器系の感染症に効果を発揮します。またヒソップのハーブティーは、神経の強壮にも使われ、不安になっているとき、ヒステリックになっているときに効果があります。
ハーブティ・アニスヒソップの効果・効能
●咳や痰(たん)を抑制する効果
ヒソップのアロマテラピーは、症状を抑え込むのではなく、ウイルスそのものを撃退し、病気に対抗する免疫力を高める効果があります。
ヒソップには少し苦みがあり、この苦みのもとであるマルビインという成分に痰を切る作用があるとされています。
風邪や気管支炎で咳が出るとき、痰が絡むときによく使われます。粘液を溶かして痰を一掃する作用があるため、肺や気管支などの呼吸系の感染症に効果を発揮します。
発汗作用もあるので、熱が出て寒気がするときには、温かいハーブティーを飲むとよいです。
●抗菌・抗ウイルス効果
インフルエンザウイルスに感染して発症するのが、インフルエンザです。
感染力の強いインフルエンザにも免疫力を増強するのが、1,8シネオールです。インフルエンザの予防に効果があります。
鼻咽腔と扁桃炎の連鎖球バクテリアや細菌に対して働きかける効果もあります。ヒソップは抗菌・抗ウイルス効果をもっています。
●炎症を抑制する効果
ヒソップには、すり傷や切り傷などの炎症を抑える効果があります。
皮膚に使われ、痛みや打撲、やけどには浸出液か浸出油をつけるとよいです。
浸出液は、ハーブを熱湯で抽出することで得ることができます。葉や花、全草などは粗切りにしたものを使います。
一方、浸出油はハーブをサンフラワーオイルやオリーブ油などの植物油で抽出することで得られます。またヒソップには抗ウイルス作用があるのでヘルペスが出来たときには、清潔なコットンに浸出液か浸出油をつけて患部を湿布するとよいとされています
アニスヒソップティーは咳やのどの痛みに役立つお茶です。
主な有効成分と、その効果について表にまとめました。
精油 鎮咳作用、健胃作用
アルデヒド リフレッシュ
アニスヒソップティーの効果・効能について、成分別に見ていきましょう。
利用される部分は花、葉、茎です。
薬用・・・健胃効果、疲労回復作用、風邪症状の緩和。葉を乾燥させて漢方薬、又はハーブティーで利用されます。
食用・・・葉は甘くスパイシーな香り。サラダやハーブティー、料理の香辛料で利用されます。
観賞用・・・園芸、ガーデニング、ドライフラワー
アニスヒソップの場合も、このようなハーブとしての特徴をいくつか挙げることができます。体質などは人それぞれですので、精油の例も含めてすべての人にあてはまるわけではありませんが、アニスヒソップをハーブティーなどとして利用することで期待できる効果としては、以下のようなものが広く知られています。
咳止めの効果
疲労回復効果
健胃作用
ハーブティ・アニスヒソップの美味しい飲み方
アニスヒソップティーを美味しく飲む方法をご紹介します。ハーブティーとして使うのは葉の部分です。
アニスヒソップはハーブティー茶葉としての販売がほとんどないため、基本的には栽培して頂くことになります。
基本の作り方
アニスヒソップの葉は、花が咲き始める時期に収穫するとよく香ります。この時期に摘心を兼ねて収穫しましょう。
収穫した葉はよく洗って天日干しします。カラッカラに乾いたらドライハーブの出来上がり。
ティーを淹れる際は、ハーブティー1杯に対してドライハーブ小さじ山盛り1杯を目安に使います。
ティーポットにアニスヒソップのハーブを入れ、熱湯を注ぎ入れます。フタをして5分ほど蒸らしたら出来上がりです!
茶こしを通してカップに注いでいただきましょう。
フレッシュハーブを使用
せっかくアニスヒソップを作るなら、摘みたての葉を使ったフレッシュハーブティーも味わいたいですよね。ドライハーブのお茶とは違った、贅沢な風味を味わうことができます。
ドライハーブ用の収穫を終えた後でも、葉を収穫することは可能です。夏から秋頃までは収穫できますので、少しずつ摘んでみてはいかがでしょうか。
フレッシュハーブで淹れる場合、ハーブティー1杯に対して手に小さく1つかみ分のハーブ量が必要です。葉はよく洗ったら手でパンパンと軽くつぶすようにすると、香りが出やすくなります。
ティーポットにハーブを入れ、沸騰したての熱湯を注ぎ入れます。精油を抽出するため、必ず沸騰したての熱湯を使いましょう。
蒸らし時間は少し長めで5〜7分。その後カップに注いで出来上がりです。
爽やかな香りがしっかり出ると良いですね。アニスヒソップティーはとても良い香りがします。
セリ科のアニスというスパイスがあるのですが、これに良く似ています。ほんのり甘い香りと、独特のスパイシーな香りをあわせ持つハーブティーです。その爽やかな香りはミントに似ているという意見も見られます。
味の方はさっぱりとしていて美味。風味豊かでとても飲みやすいハーブティーと言えます。
スパイシーで甘い香りとさっぱりとした飲み口なので、シングルティーとしても美味しく飲むことがでます。甘みが足りないと感じる場合には、好みではちみつを加えると飲みやすくなりますよ。家庭菜園でも手軽に栽培できるアニスヒソップは生葉でも乾燥させたものでもどちらでもハーブティーを楽しめます。
約小さじ1杯の茶葉にティーカップ1杯分のお湯を注ぐ。そして、約7分蒸らすことで、美味しく飲むことができる。
ブレンドティーにするのもおすすめです。昔から咳止め薬として使用されることが多かったアニスヒソップティーは、シングルティーとしてはもちろん、ほかのハーブとブレンドすることでより飲みやすくすることができる
ハーブティ・アニスヒソップの口コミ体験談
セリ科のアニスに香りが似ていることからアニスヒソップの名があるそうです。アニスの香りといわれてもピンときませんが、ミントによく似た香りがします。また、名にヒソップとありますがヒソップとは遠縁の植物です
単にアガスターシェと呼ばれる場合は、アニスヒソップやその改良品種ではなく、その他のアガスターシェの仲間を指すことが多いです。
ハーブティ・アニスヒソップの注意点・副作用
副作用や薬などとの相互作用は知られていませんが、ヒソップの精油にはわずかながら神経毒性があるため、高血圧、感情が高ぶる人は避けた方がよいです。
流産を誘発する作用もあるといわれているので、妊娠中の人も使用を避けましょう。初心者の方はヒソップと同様の働きがある他の精油を代用する方が安全です。
アニスヒソップに含まれる精油のピノカンフォンは、神経毒性のあるケトン類に属しています。
しびれや知覚異常などの神経系の異常が現れる場合がありますので注意が必要です。
妊娠中、授乳中の方
乳幼児
高齢者
高血圧の方
てんかんをお持ちの方
のかたは使用しないでください
ハーブティ・アニスヒソップのおすすめブレンド
咳止めにもなるハーブティーのブレンドは、アニスヒソップとタイム、レモンバームの組み合わせです。アニスヒソップの半量のタイムとレモンバームを混ぜ合わせます。混ぜ合わせた茶葉にお湯を注ぎ、約5分蒸らすと美味しく飲めます。すべて甘い香りがするハーブですから、そのままでも美味しく飲めますが、甘さが足りないと感じる場合は、はちみつがいいです
咳止めにおすすめといわれているカモミールやベルガモットなどとブレンドするのもおすすめです。自分でブレンドするのが大変なときは市販のものでもいいですよ
アニスヒソップ+レモンバーム2つのハーブを同量ずつブレンド。レモンバームはかすかにレモンの香りがあり、デリケートな風味。疲れた心を癒してくれます。そして抗菌・抗ウイルス作用も持っています。2つのハーブの相乗効果で、咳やのどの不調に高い効果が期待できます。
アニスヒソップ+カモミール+ハチミツ2つのハーブを同量ずつブレンドし、ハチミツを加えます。カモミールは消炎、鎮静作用に優れ、心身ともに落ち着かせてくれます。喉に良いハチミツを加えていただきましょう。